はろーはろー
この声が届く全ての人へ
私の声はどんなふうに聞こえていますか?
私は人間です。
こんな廃れた(すたれた)世界で、珍しいよね。
もし気になったら、たぶん3分くらいかな、私の声を聞きませんか?
本当はあなたの声も聞きたいのだけど、これは一方通行の電波だから、ごめんね。
もし、あなたが話したいと思ったら、私と同じように電波を探してみて。
私は、絶対あなたの電波を拾うからね。
世界が刹那(せつな)のスピードで終わりに向かい始めて、もう何年がたったでしょう。
私は今、ひとりでまっすぐ故郷を目指して歩いています。
でも、本当にこの先に故郷があるか、それは少し不安です。
あてにするものが何も無いので。
でも、足がこちらじゃないかと動くのです。
巡る季節の様々な匂いが、私を前へ動かすのです。
電波を送るのはこれがはじめてじゃありません。
微弱でも発信出来そうな建築物…例えば倒れかけの鉄塔とか、奇跡的に放置されてる公衆電話とか、そういったものを見つけては、こうして声を飛ばしています。
世界がこうなるまで気が付かなかったのだけど、ひとりって本当に寂しい。
だからもし、まだひとりがどこかにいるなら声をかけたいと思ったんです。
あぁ、まずいな、思ったより電波が弱かったみたい…途切れるかも…
もう、誰が残っているのか、男か、女か、大人か、子供か、わからない。
わからないけど、わからないからこそ、その誰かがあの人の可能性もある、よね。
だから、私はこうして電波を…
★タイトル『この声が聞こえますか?』(【】の中はどちらでも) ★朗読時間:約3分 ★ひとこと:
たったひとりかもしれない世界で電波をとばす一人の人間の台詞です。
男女どちらでも読めると思います。そして3分!CASTにはもってこいですよ!!(笑)
自分の配信の音質の悪さに悩んでいて、それも生かす台詞は作れないかと書きました。
※余談※
自分自身CASTにあげた時の一発録り方法↓↓↓
・片手でiPhoneを持ち、テーブルの上にiPad。 ・iPadで下のフリーノイズ(ノイズ置き場)をサイトを開き、読みながらいいタイミングで片手でノイズを流します。
・声がこもるようにタオルをくちにあてます(笑)
・以上です(*- -)(*_ _)ペコリ
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