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執筆者の写真roco

ミルクティーと君と僕。 あさのひととき



※声劇脚本


(大学生の女の子の部屋に年上幼馴染の男の子が来ている)

(ふたりは付き合っていない)


女「ぅぅ…」

男「おーい、毛布と暖かい飲み物持ってきたぞ」

女「ありがと…うぅ…」

男「…大丈夫か?」

女「…大丈夫。月一回くる女の子の日ってだけだし」

男「でも、お腹痛いんだろ?」

女「…いたい」

男「大学、どうする?」

女「…いくぅ」

男「顔、真っ青だぞ」

女「そりゃあ、ドバドバ血が出てますからね!顔にまで血液送る余裕なんてないです!!」

男「おま、ドバドバとか言うな」

女「…ごめん。あたった…」

男「あたるのはいいよ。よくわからないけど、イライラするもんなんだろ?俺にくらいあたっとけよ」

女「…ありがと」

男「…お前さ、ちょっと頑張りすぎなんだよ。学校も無理しなくていいと思うぞ。そんなにいい子ちゃんでいる必要ないだろ」

女「…でも、こんなことで休んでって思われるのやだもん。みんな、これくらい我慢してるもん」

男「…ここで問題です!俺は今何考えてるでしょうか?」

女「は?…めんどくさい女に絡まれてるな、とか?」

男「お前はどこまでもひねくれてるのな」

女「っるさい」

男「目の前にいる俺のこともわからないのに、なんでみんなのことがわかるんだよ。みんなも我慢してるって言うけど…お前と同じくらい痛いってわかるの?同じくらいしんどいってなんでわかるの?」

女「それは…」

男「手貸して…こんなに冷えてるし…あ、もしかして足も……やっぱり…お前ほんと冷え性な。その分、痛みも人より強いんだろ?」

女「…手、あったかぁい」

男「聞いてないし…あと、ほら、これ」

女「ミルクティー?」

男「せっかく作ったんだから冷めないうちに飲めよ」

女「うん…ふふっ美味しい…」

男「これな、ちょっと凝った作り方してて、」

女「作り方とかじゃなくて」

男「え?」

女「君が作るから、美味しいんだよ」

男「……お前、眠いんだろ?」

女「ん?…うん…眠いかも」

男「うん、だよね。目が半分閉じてるし…普段そんなこと言わないしな…」

女「ん?」

男「ううん、もう寝な」

女「でも…」

男「学校は休む。わかった?」

女「…うん」

男「うん。あんまり俺を心配させないで」

女「ねぇ、手貸して?」

男「手?ほい…うわ!?おま、どこ触らせてんの!」

女「おなか…さすってもらうと楽なの。君の手、暖かいし…うん、落ち着く」

男「…寝れそう?」

女「ん、たぶん…ねぇ?あのさ、私が学校休んじゃうような子でも、嫌いにならない?」

男「…ならないよ」

女「…ふふ…よかったぁ…」

男「……寝たか?相変わらず、糸が切れたみたいに寝るな……起きない、よな?」


(男は女が寝てるのを確認して顔を近づける)


男「なぁ、『お前の事が好き』だよ。俺がさっき考えてた正解。…だから、あんまり無理すんな……ゆっくり休めよ、おやすみ」




★タイトル『ミルクティーと君と僕。あさのひととき』 ★朗読時間:約4分 ★ひとこと: 社会人男子と大学生女子の両片思いです。

生理の時にサラッと優しくできる男性は強いと思います( *˙ω˙*)و グッ!

声劇脚本に関しては、一人称や語尾など変えていただいても構いません。

皆様のやりやすい2人を作ってください(´˘`*)


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