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舌で転がる恋の歌

  • 執筆者の写真: roco
    roco
  • 2022年10月22日
  • 読了時間: 1分

ラタ、タンタンタン


恋が落ちてく


ラタ、タンタンタン


いつか輝いた金平糖


ラタ、タンタンタン


瓶の中でずっとそのまま

ラタ、タンタンタン


なんて訳にはいかなかった


形あるものは消えてくの


高ぶるものは落ちてくの


甘い甘い砂糖菓子


いとも容易く溶けてくの


ねぇ、だから、お願いよ


舌で転がすこの星が

溶けて朝が来るその前に

どうかつぎの一粒を


線が繋がる一粒を


指さし続けて夜を繋いで


ひとつの星座が出来るまで

夜明けも夕日もおいしくなるまで



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